基板FAQ ~なんかへんだぞこの基板~
- スルーホールが写真のように避けたように断線してしまっている。
今回の事象については、積層工程において基板の合わせ目に気泡が入ることにより銅箔が剥離する状況に似ていますが、断面観測により、基材を合板下箇所に隙間はなく、当該案件ではないということが分かります。また、電気チェックで問題がなかったことから断線は基板の製造後に発生したことが分かります。さらに、銅箔端面が浮いた後で剥がれていることも断面観測の結果分かりました。以上の結果から、基板生産後に吸湿するとともに高温になることで内壁動画膨れて剥離したのが原因と分かります。
湿度は基板の大敵です。梱包から保存、輸送そして実装までのすべての工程で高湿度化に置かないように注意が必要です。湿気を判断するインジゲーターをオプションで用意している工場もあるので利用するのも一つの方法です。
【事例036】スルーホール断線している