基板ＦＡＱ　～なんかへんだぞこの基板～

【事例049】スルーホール断線している（２）

写真の通りスルーホールが断線している

スルーホール断線（穴断・穴断線）は、目視では確認が難しく、工程を作りこむことで発生を防ぐことがより一層重要です。今回のスルーホール断線の原因はマイクロエッチングのかけすぎでした。マイクロエッチングをかけてしまった要因としては、エッチングラインで基板が引っ掛かり、一度薬液層に落ちたことで時間が長くなったものとなります。断線していれば、電気チェッカーでエラーとして検出することができますが、エッチングをかけすぎてしまった場合、電気チェッカーは通るもののその後に高熱で処理をしたりすると断線に至ることがあります。

原因の欄に記載もありますが、穴断線不良については工程の作りこみがより一層重要になります。今回のようにイレギュラーなエッチングがかかったものは無理に電気チェッカーに回さず、不良基板として処理した方が良いです。また、本来であればマイクロエッチングラインの薬液層に落ちるということはありませんから、こちらの原因についても追及が必要です。

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