基板FAQ ~なんかへんだぞこの基板~
- シルクが滲んでおり、一部がパットにもかかってしまっている。
写真を確認すると、パットの端っこには半透明で白っぽいもの物質が残されます。こちらはシルク枠が少しズレてしまったことで発生したものであります。今回の場合、シルク版時の位置決めピン段階でずれが発生しております。本件は位置決め穴を設備の位置決めピンに固定した時に基板は少し反りが発生したことにより、基板と印刷版の図がうまく合わせませんでした。その結果、基板印刷後にシルクがずれてインクがパットにかかる事態に発生しました。
位置決めピンはゆるければ位置がずれますし、きつければ基板が沿ってしまうため、穴のあけ方から基板の扱いまで非常に重要になります。今回のようなケースでは、例えばシルク印刷する時に基板と印刷台をうまく合わせるように、位置決めピンがある端の位置付近に両面テープを追加するなどの対応策がありえます。こうなると、基板の反りでシルクズレ不良が発生することを防止出来ます。また、設備的な観点で言えば、スクリーン印刷よりもインクジェット印刷の方が作業員の熟練度を必要とせず、印刷不良を低減できる傾向がございます。
【事例050】シルクがパッドにかかっている