基板FAQ ~なんかへんだぞこの基板~
- はんだの濡れが悪く部品が傾いてしまっている。
レジストの乾燥時間が長くなると必要以上に固化してしまい、本来現像で落とすはずのレジストが残ってしまうことがあります。今回の場合、乾燥炉の残熱で銅パットの周囲などが過度固化した事で、通常は剥がれ落ちる部分のレジストを落としきることが出来ず、パット周囲にレジストの薄い膜が残留したことにより半田が濡れなかったことが原因でした。
過乾燥状態とならないように作業標準を守ることが重要です。特に、端数ロットなどには生産性を重視して非稼働時間に乾燥等をさせるケースがあり、そのような場合に管理が甘くなると本件のような事象に発展することがあります。非稼働時間に作業すること自体が問題ではありませんが、作業をするときには必ず当番をつけて作業環境が守られるように注意する必要があります。
【事例054】はんだの濡れが悪い